保健医療分野における情報空間の安全な歩き方2022
日本医療情報学会関西支部2021年度第2回講演会・春の講演会
関西医療情報処理懇談会(KMI)第65回例会
関西医療情報技師会 第41回勉強会 合同講演会
(会期)2022年3月12日(開催場所)オンライン(Webex Events)
開催趣旨
本会はオンライン開催となります.
私は小学生の頃に家にPCがやってきました.NECのPC-8001です.
その後PC-8801になりカセットテープを使い,それから8inchFDになりましたが漢字を入力するのも大変でした.
その後二十歳になるまで日常においてPCの活躍する場面は無かったように思います.
Windows95発売以降,少しずつ日常にICTが入り込んできた印象です
それは社会の一部にとどまらず様々な仕組みも変わってきた印象を持っています
その歩みは一歩一歩という感じだったように思います.最初はPC=ゲームの印象が強かったでしょうか.
ゲームの世界だからこそ,利用するにあたって不親切で不完全なものであっても成立していたように思います.
そこから社会の中で少しずつ利便性と信頼性を認められ使われるようになってきました.
ただ,技術の進展は当時思い描いていた未来とは違うところに行きつくこともあるようです
電話は昔からどこでも使えるようになればという欲求があったと思いますが,小学生の頃好きだったSFアニメが描いた未来ではどこでも使える電話は携帯電話ではなく,自走式公衆電話でした.
現実の未来では,携帯電話の普及により公衆電話の役割は狭まっているように思います.
またその電話も様々な技術と融合し通話手段としての機能だけの「電話」ではなくなっています.
一方日常を取り戻すために急激に進んだ部分もありました.東日本大震災ではTV番組のオンライン配信の扉が開き,SNSも広く利用されたように記憶しています.
新型コロナウイルス感染症では,実空間を同じとしない中で事を進めて行く取り組みとして,オンライン会議や講義,学会などが行われるようになりました.
あの日のことを「1号」に聞いてみた。(放送で伝えきれないあんなコト、こんなコト,NHK)
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=28308日常からの利活用と,日常を失った状態からの利活用を比較すると,前者は恐る恐る,後者は積極的にというところでしょうか.
ICTに夢を見すぎているかもしれませんが,既に技術はその夢を超えているのかもしれません.
そのようなテーマも考えたのですが,本会は一歩一歩進むことを念頭にテーマを設定しました.
情報の利活用は過去に遡るとICTやらITなどの言葉が一般に使われない時代から行われていました.
その時代の技術や社会様式に合うように工夫され運用していたように思います.
それは医療現場においても同様に思います.
そして,仕組みを変化させていく中で新たな問題点が発生し,常に悩むわけで
<医療機関における工夫例>既存の部屋の壁を抜いたと,当時の事を知る方から教えていただきました
(北海道大学病院経営アドミニストレーター育成拠点産学官連携マネジメント論2018(分担:地域医療と産学官連携) より)
本日は,以上のような趣旨でプログラムを構成しました.