放射線画像診断の電子カルテ上の取り扱い方
診断技術論(福知山公立大学地域経営学部医療福祉経営学科)(会期)2021年9月10日(開催場所)京都府福知山市 福知山公立大学
1.自己紹介(診断技術論と私)
以前こちらの前身となる大学で本科目を担当していました.学科開設した後に「画像処理」という科目を「診断技術論」として,医用画像だけではなく臨床検査に関する内容も盛り込むように変更しました.
検査の軸に基礎科目に関するところの知識獲得を促進させるというところが,カリキュラム改訂の目的でした.
以下は,その話を診療情報管理学会で報告した時のスライドの一部です.
本学会は学生セッションがあり,多くの学生が発表しています.そのような指導もしておりました.
学生の間に学会に参加・発表することで知り合いができますので良い機会かなと思います.
(検査技術科目の導入による「診療情報管理士養成カリキュラム」改善(第38回日本診療情報管理学会学術大会)より)
2.診療録(カルテ)とは
診療録は医師法(資格法)に定められている.医療行為を行ったことの記録
HIS(病院情報システム)
HIS(Hospital Information System)狭義のHIS・・・オーダーエントリーシステム
広義のHIS・・・電子カルテも含めた病院全体のシステム
参考
保健医療情報システム(1)電子カルテシステムと部門システムについて(奈良県立医科大学 医療情報学2021(医学部医学科))https://medbb.net/education/nmumedinfo2021/#5
3.画像診断により発生する情報
(よりよい医療に貢献する医療情報技師の役割より)
画像データ
画像診断を行うには画像の取得が必要診療に必要な診断が目的(当然ですが)なので,それを達成する画像データを取得しなくてはならない
参考
保健医療情報システム(2)情報の利活用(奈良県立医科大学 医療情報学2021(医学部医学科))https://medbb.net/education/nmumedinfo2021/#6
ダメな撮影とは
大学であることをわかってもらう意識が無いため,何なのかわからない以前の看板がわかるように意図をもって撮影している今までお世話になりました。最後の日も最終帰宅者になったが、らしい最終日だ。 pic.twitter.com/iWVOIVSSNN
— めどぶぶ (@medbb) July 31, 2013
店が変わってもこちらの面はずっと変わらない pic.twitter.com/L0KDyIvQpb
— めどぶぶ (@medbb) July 17, 2013
関連するシステム
<参考>読影診断システム(大阪母子医療センター)https://www.wch.opho.jp/hospital/department/housyasenka/housyasenka11.html
PACS
Picture Archiving and Communication System医用画像を保存/転送
製品例
Enterprise-PACS SYNAPSE(FujiFilm)
https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/healthcare-it/it-imaging/enterprise-pacs
部門システム(RIS)
放射線部門システム依頼に基づき,円滑に撮影の際に必要となる情報を取りまとめる.
製品例
ProRadRIS(FINDEX)
https://findex.co.jp/products/medical/proradris/index.html
読影レポート
放射線科医が画像データより読影レポートを作成(情報化)して,依頼医に読影レポートの落とし穴
大量の画像を読影しレポートを作成・・・データが多すぎると見落とすかもしれない読影レポートの確認・・・レポートが多すぎると見落とすかもしれない
レポートをわかりやすくするための取り組み
(北海道大学 病院経営アドミニストレーター育成拠点 産学官連携マネジメント論2018(分担:地域医療と産学官連携))より
参考資料
関連するシステム
電子カルテとPACSの連携(Medical Imaging Technology 2007 年 25 巻 3 号 p. 149-)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mit/25/3/25_149/_article/-char/ja改訂版PACSの構築と運用のすべて(改訂版 PACSの構築と運用のすべて - 医療科学社)
http://www.iryokagaku.co.jp/frame/03-honwosagasu/index03.html病院情報システムに接続したPACSおよびレポーティングシステムの構築 : 核医学画像を例にして(日本医学放射線学会雑誌. 55(6))
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8285691パッケージRISが不必要な運用例(日本放射線技術学会医療情報分科会雑誌2009 年 12 巻 p. 48-50)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/medicalinfojsrt/12/0/12_KJ00005487607/_article/-char/ja/医用画像電子博物館(日本画像医療システム工業会)
https://www.jira-net.or.jp/vm/top-page.html読影レポート
知識処理を活用した読影レポート作成支援システムの開発と評価(人工知能学会論文誌 2008 年 23 巻 6 号 p. 463-472)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/23/6/23_6_463/_article/-char/ja/画像診断レポートの見落としを防げ!(innavinet)
https://www.innervision.co.jp/feature/imaging_report3.これからの医用画像を取り巻く状況
テレラジオロジー(放射線科医による読影)
京都府保健医療計画(2018年度〜2023年度)http://www.pref.kyoto.jp/hofukuki/
で確認すると・・・
北近畿の医療機関においても・・・
AIがもたらす世界
膨大な医療画像を自動的に診断し患者の異常を検知するAI画像診断支援ソリューション(NTTDATA)https://www.youtube.com/watch?v=4JST1nnaQDo