羽衣国際大学 公衆衛生学Ⅱ2024
(人間生活学部食物栄養学科)

2024年度開講にあたって
https://medbb.net/education/2024init/

教科書:辻一郎・吉池信男編「社会・環境と健康」南江堂

授業メニュー

第01回 主要疾患(1) がん,循環器疾患

第02回 主要疾患(2) 代謝疾患,骨・関節疾患

第03回 主要疾患(3) 感染症

第04回 主要疾患(4) 精神疾患

第05回 主要疾患(5) 腎,呼吸器,消化器,アレルギー疾患,外因

第06回 社会保障制度(1) 制度の概要と保健

第07回 社会保障制度(2) 医療制度

第08回 社会保障制度(3) 福祉制度

第09回 保健(1) 地域保健

第10回 保健(2) 母子保健

第11回 保健(3) 成人,高齢者保健,介護

第12回 保健(4) 産業保健

第13回 保健(5) 学校保健

第14回 保健(6) 国際保健

第15回 まとめ

第01回 主要疾患(1) がん,循環器疾患

教科書
6章-A,-B

がんについて

悪性新生物,怖い病気ではあるが生涯で2人に一人は罹患すると言われている.
癌,がん,白血病など関連する語を整理すると以下のようになる
huisfnphlth2_2024-0101.png(284882 byte)
<参考>がんという病気について(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/knowledge/basic/index.html
<参考>大腸ポリープがあった場合、大腸がんに移行する確率とその予防(中島クリニック)
https://www.nakajima-clinic.com/column/2668/
<参考>40~50歳代に多く見られる脂肪腫とは?全身のさまざまな部位に発生する可能性がある良性腫瘍?(Medical Note)
https://medicalnote.jp/contents/200930-009-GZ

がん統計

死亡率,罹患率,生存率がある.
統計するためにはがんに関するデータを収集する必要がある
医療機関から収集するしか方法がない
医療機関が登録する形をとっている

がん登録

院内がん登録
がん診療連携拠点病院等を中心にデータを国立がん研究センターに提供
生存率の算出は可能だが,死亡率や罹患率は算出できない
<参考>院内がん登録とは(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/institution/registry/hospital.html

地域がん登録
がん診療連携拠点病院等を中心にデータを都道府県に提供
都道府県で集計する形態
生存率に加えて罹患率の算出は理論上可能だが,全ての医療機関からデータの提供を受けられるわけでもない
(健康増進法に基づく努力義務)
<参考>健康増進法第16条(生活習慣病の発生の状況の把握)(e-gov)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=414AC0000000103#Mp-At_16

全国がん登録
「がん登録等の推進に関する法律」に基づき実施
法的に医療機関はデータ提供する義務が課せられた
<参考>全国がん登録とは(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/institution/registry/national.html
<参考>がん登録等の推進に関する法律第6条(e-gov)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=425AC0100000111#Mp-At_6
<参考>全国がん登録罹患数・率報告(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/ncr/ncr_incidence.html

課題1-1
死亡率の算出で年齢調整するのは何のためでしょうか

がん対策

がん対策基本法第二条より
第二条 がん対策は、次に掲げる事項を基本理念として行われなければならない。
一 がんの克服を目指し、がんに関する専門的、学際的又は総合的な研究を推進するとともに、がんの予防、診断、治療等に係る技術の向上その他の研究等の成果を普及し、活用し、及び発展させること。
二 がん患者がその居住する地域にかかわらず等しく科学的知見に基づく適切ながんに係る医療(以下「がん医療」という。)を受けることができるようにすること。
三 がん患者の置かれている状況に応じ、本人の意向を十分尊重してがんの治療方法等が選択されるようがん医療を提供する体制の整備がなされること。
四 がん患者が尊厳を保持しつつ安心して暮らすことのできる社会の構築を目指し、がん患者が、その置かれている状況に応じ、適切ながん医療のみならず、福祉的支援、教育的支援その他の必要な支援を受けることができるようにするとともに、がん患者に関する国民の理解が深められ、がん患者が円滑な社会生活を営むことができる社会環境の整備が図られること。
五 それぞれのがんの特性に配慮したものとなるようにすること。
六 保健、福祉、雇用、教育その他の関連施策との有機的な連携に配慮しつつ、総合的に実施されること。
七 国、地方公共団体、第五条に規定する医療保険者、医師、事業主、学校、がん対策に係る活動を行う民間の団体その他の関係者の相互の密接な連携の下に実施されること。
八 がん患者の個人情報(個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と照合することにより、特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。)の保護について適正な配慮がなされるようにすること。
公衆衛生学の観点から予防にフォーカスをあてる

がんの予防

がんの原因となるものを避ける
食物は,リスクを下げるもの(繊維質)もある
<参考>がんの発生要因(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/factor.html
<参考>科学的根拠に基づくがん予防(がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html
<参考>がん対策基本法(e-gov)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=418AC1000000098
課題1-2
がんの予防に関係する生活習慣「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」および「感染」について友人にアドバイスするとき,どのような形で訴えるかそれぞれまとめよ

がん検診

予防することが大切だがリスクを下げることはできても0になるとは言い切れない.
またがん検診については一部の対象は法的な根拠がない
<参考>日本の健診制度の概要(第4回 健康診査等専門委員会 厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000511508.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000128060_00001.html

課題1-3
がん検診は利益が不利益を上回ることが条件となる.偽陽性者とはどのような状況におかれた者か説明せよ

循環器疾患

循環器とは血液が循環する器官の総称
心臓をポンプとして各臓器に血液を循環させている
化石燃料のエンジンのように流入して圧縮して流出させるため拍動する
心臓の拡張時に血液が心臓に流入し,収縮した勢いで流出させるが,その時の血圧を拡張期血圧,収縮期血圧という

高血圧

通常よりも圧がかかっていたら,何処か不具合が出るのは想定できると思う(ホースとか穴が開いたり,継ぎ手の部分から漏れたり)

脳血管疾患

≒脳卒中として取り扱われることもあるが概念的には脳卒中は局所的に血液が届かない状況
脳血管疾患と脳内出血,脳梗塞の関係は以下のとおり
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<参考>【医師監修】脳血管疾患とは|症状や脳卒中との違い・予防の方法まで徹底解説(学研ココファン)
https://www.cocofump.co.jp/articles/byoki/21/
<参考>脳卒中とは(一般社団法人日本脳卒中学会)
https://www.jsts.gr.jp/common/overview.html
<参考>脳卒中の主な症状(公益社団法人日本脳卒中協会)
https://www.jsa-web.org/citizen/87.html

心疾患

心臓に血液(栄養)が流れてこないと心臓は動かない
心臓の栄養血管は冠動脈
心臓から各臓器に血液を送り出すのは大動脈
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課題1-4
がんの予防に関係する生活習慣「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」および「感染」と循環器疾患の予防に関係する生活習慣の共通点についてまとめよ